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heavy-rain 女性 43才 山形 ★★★

いつ聞こえてくるのか分からない足音に備えておかないといけない。
眠ってしまうと覚悟が出来ない。混乱は感覚を鈍らせる。

もお今は何時なのか、昼なのか夜なのかさえ分からない空間で意識を研ぎ澄まし、足音を探る。
そのうち、その音はまだしていないのに、聞こえてきたよおにさえ感じ出してきていたー…

身構え、恐怖に耐えるための時間の方が、もしかすると足音が現れたときよりも、そしてあのひとが現れたときよりも恐ろしい時間だったのかもしれない。

眠ってはいけない。研いでおかなければいけない。
ほんとうに最初のときにはただ恐怖して、泣いて、懇願して、祈り、今までの自分の行いを懺悔し、それでも来ない救いに絶望した。
そおしているうちに諦めた。とゆうよりも悟った?
もう元には戻ることはないのだと。

そおすると今度は
迎える時間のために、意識を、カラダを冴えさせることを学ぶのだ。


深い眠りは、小さな死とも言えるのだと誰かが言っていた。

これ以上ないくらいに他者に近づいたとき、ひとはふたりからひとりになりかける。数の死。空間の死。時間の死。
そお書かれていた小説があった。

それはきっと、たいていは愛情によるものなのだろーけれど、あの空間にあったのは共同幻想。
いや、共同幻視だったのかもしれない。だって見えていたのだもの。いずれ行くであろう場所が。


カラダの快感はただの快感。それで得られる眠りには、深さはあっても冷たさはない。

ほんとうに残るのは、浸食してくるのは冷たさだ。
それが恐怖なのか陶酔なのか炎でも追いつかない憧れなのかは分からないのだけれどー…


寒さのない、純粋な冷たさ。
冷たさが一定の刺激より強くなると感じるのは痛みになる。その寸前の冷たさ。

それに、堕ちる。おちる。


氷山の頂上から、その氷の中心を急速に下ってゆくよおに。
いつの間にか海面下に来ていても、それを感じることはない。

冷たい、冷たい眠りにおちる。暖かさで眠るよりもずっとずっと深い場所。
とんでもない心地よさ。決してカラダを緩めることが出来ないとゆう安心。
それが得られて、そおして目覚めたときには、何もかもを受け入れられているのだろーか。
それともまた、その眠りを求めて眠らないで探し始めるのだろーか。

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2011/10/09 22:16