お父さん

めすねこ
2015年09月30日
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家族の中で、父を愛していたのはおそらく私だけでした。

兄弟が三人住んでおり、母親がおり
妻がおり、子供が六人もいる中で

あの頃、父を純粋に愛していたのはおそらく私だけでした。

私が学校であったこと、友達のことを気兼ねなく話せるのは、父だけでしたが、

父もまた、父が好きなことを話せるのは私だけであったような気がします。

なにも否定せず、父の話に感心をもって聞いていたのは私だけであったと思うのです。
父とそうゆうことを繰り返し行い、

その関係が終わりを告げる頃に、

父の部屋に行き、父といつものようにテレビを見ていると、
父は、私が部屋にきたから、したくなってきたと言いました。

私は、なんだかその瞬間に、父への尊敬の念が多少薄れました。

父は、果たして私を愛しているのかと、疑いの思いが湧きました。

父を愛しているのは私だけでした。

父は、おそらく淋しかったでしょう。

働かない父親を愛するのは、おりません。
私だけが純粋に、父の、本から得たおかしな話に興味を持ち聞いていました。

では、父は、私じゃなくても、
娘ではなくとも

父を愛してくれている女の子ならば、
誰にも欲情したのではないか

父は、私がみずからいやらしいことをすると、喜びました。
いやらしいことをすると、私に優しくなりました。
私の頭を撫で、可愛いねと言いました。
父が確認した時、私がとても濡れていると、嬉しそうに私の耳元で、濡れてる…と囁きました。

お父さん
お父さん


私を愛してなんていなかったのでしょう?


お父さん